ときどき子連れ東京朝ごはん

喫茶店モーニングのパトロール活動記録

粉花のプレーンベーグル

プレーンベーグル(粉花) 230円


浅草の観音裏に住んでいて、「徒歩数分でこんなお店に行かれるなんて幸せ」と思えるお店がいくつかある。喫茶店なら「ミモザ」、和食なら「むつみ」、甘味処なら「初音茶屋」、パフェなら「フルーツパーラーゴトー」、ケーキなら「ベルノート」、そしてパンならここ「粉花」。
粉花のパンは他店と比較して1.5倍ほどの価格だけれど、それに見合うだけのものだと思う。カンパーニュや丸パン、ドライフルーツの入ったリーンなパン、そしてベーグルは、これでもかってほどのヒキのあるクラムに、絶妙に水分の飛んだクラスト。食べなくても全体に漂う小麦と天然酵母(レーズンなのらしい)の香り、食べて堪能できる小麦の甘さ。でも砂糖などは使っていないの。全粒粉や抹茶のスコーンは、ごく控えめな甘みと、ホロホロと崩れていく生地が絶妙。お惣菜パンは一切なく、種類も非常に限られている。だからこそ、どれをとっても圧倒的に美味しい。ただ、営業日も時間も限られているし、姉妹がほそぼそとやっているのに非常に評判がいいため来客が絶えず、ほしい商品がない確率がけっこう高い。
このプレーンベーグルは、他店のベーグルと異なり、冷凍しておいたものを会社のレンジで温めてもクラムの力強くもやさしい味わいがしっかりとよみがえる。表現がちょっと褒めていないみたいだけれど、まるで上質のお餅を食べているよう。そして、レンジの加温では犠牲になりがちな、クラストの香ばしさとクリスピーな食感までが再現されるのが、ほんとうにすごい。ぜったいに他店で真似できない、最高峰のベーグルだと思う。
朝ごはんに会社で食べるメニューとしても、現時点でもっとも贅沢。価格が、ではなく、存在が。なかなか入手できないのだけれど。