枯れ喫茶で朝ごはん

都内中心に、喫茶店やカフェの朝ごはんやトーストあれこれ

フェブラリーカフェ@田原町

10月某日 訪問
トーストのセット 450円(エスプレッソ 300円から100円引、バタートースト 250円)


田原町から国際通りをちょっと北東に入ったところに、去年新しくオープンしたイタリアンカフェ。間口が狭いのでちょっとだけ気づきにくいかもしれない。でも奥行きはそこそこあって、座席数も20席以上はある。ウッディで清潔感のある店内は、テーブルの上に置かれたブラウンシュガーや小さいスプーンなどもオシャレで、ナチュラル路線で統一されている。客層もそれに見合った、比較的若い印象。
モーニングセットは500円で、バタートーストにドリンクがつくもの。ドリンクはエスプレッソ、アメリカーノ、カフェオレ、紅茶などがある。ただし朝以外にも、ミール類を注文するとドリンク100円引きのサービスがあり、モーニングと同じ(なことを確認した)バタートーストの価格が250円、エスプレッソが300円、アメリカーノが350円。つまりエスプレッソ+トーストだとモーニングのほうが割高、アメリカーノ+トーストでも同額という摩訶不思議な価格設定なのだ。だったらモーニングではなく、朝ごはんではなかなかお目にかかれないエスプレッソと、バター別/よく焼きのバタートーストを注文することに。そしたら「バターは別添にすると溶けにくいかと思いますがいいですか?」と親切に聞いてくれた。ちなみにシステムは、カウンターにて前払い形式。
エスプレッソマシンで淹れたエスプレッソはドロっと重たいというほどではなく、エスプレッソにしてはライトな部類。残念ながらコーヒークリームはなく、ポーションのフレッシュがカウンターに置かれていたので、エスプレッソでもミルクを入れることはせずにそのままいただいた。濃厚でないぶん、ブラックでも飲みやすい。
トーストは自慢げに「ペリカンのパン使用」と謳われていた。ペリカンの食パンはサイズが2種類あり、近隣にいくつかあるペリカンのパンを出すお店はいずれも小さいサイズを扱っているが、こちらは大きいサイズが6枚切厚にスライスされたもの。焼き加減も希望通りのしっかりさで大変美味しくいただいた。添えられたのは質のよいバターと、糖蜜。テーブルの上のブラウンシュガーを溶かして煮詰めたものらしい。粗糖の素朴な甘さはメープルに似ているが、メープルほどベッタリとした甘みではないためトーストにもとてもよく合う。バター、糖蜜、ブラウンシュガーと、さまざまな組み合わせで堪能した。
内容としてはドリンクに関してはまずまずでトーストはたいへん美味しく、接客も親切。ドリンクとトーストのみであることを考えると少し割高だが、場所柄観光客も多いので妥当かと思う。また、昨今のオシャレカフェにありがちな、安普請を小洒落たかんじに表面的に調えているのではなく、こういうのが好きできっちりと作りこんでいる印象なのも好ましい。
ただし、価格設定は早急に見なおしたほうがよいと思う。オトクに見せかけてちっともオトクじゃないって客商売では致命傷だし、信用をなくしかねない。たぶんそういうつもりがないと思うので、今回この点は不問にしておくけれど。

フェブラリーカフェカフェ / 田原町駅浅草駅(つくばEXP)浅草駅(東武・都営・メトロ)
昼総合点★★★★ 4.0