枯れ喫茶で朝ごはん

都内中心に、喫茶店やカフェの朝ごはんやトーストあれこれ

嵯峨@小菅

12月某日訪問
モーニング(コーヒー、トースト、サラダ、ゆで卵)550円


東京拘置所で有名な(というかそれしかない)小菅駅からすぐの首都高沿い。東武ストア以外なーんにもないところにポツンとある喫茶店を、仕事&朝食&時間調整のために訪問した。
店内は予想外にもこざっぱりした普通の喫茶店で、あまり広くはない。テレビはなくて、クラッシック音楽がかかっていて、昭和喫茶店とは異なる雰囲気。お店は年配女性ひとりで切り盛りしている。先客は年配の男性ひとり客が数名。


モーニングは一択。バター別/よく焼き/ドレッシングなしで発注した。
先にフード類がトレーに載せられてやってきた。そのとき「コーヒーはいっしょでいい?」と聞かれて、数分後にドリンクも提供。
コーヒーはびっくりするほど色が薄くて麦茶クラスの色。そして実際に濃度も薄い。ただ、確認してからコーヒー豆を挽く音がしたので、間違いなく淹れ立てのドリップコーヒー。どのため風味はちゃんとあった。さすがにもうちょい濃いほうが好みだけれど...


トーストは4枚切り厚の角食で、希望通りよく焼きになっていたにも関わらず、パン自体が廉価ラインのものなのでクラストやクラム表面がカリッとしていなくて、ポケットサンドにもしにくかった。一応マーガリンではなくバターが別添。
サラダはキャベツ中心で、そこにレタスとキュウリ、ミニトマトがひとつ。写真ではあまり感じられないけれど、非常にたっぷり量、しかも切り立て新鮮な美味しいサラダだった。


ゆで卵は、黄身の色が中心に向かって濃くなるような、絶妙のボイル度合い。さらにメニューにはなかったがコンソメスープも提供された。玉ねぎとにんじんが少々入った、インスタントスープ的なもの。


全般的に並レベルだけれど、提供されるひとつひとつが丁寧で、客にいい朝を過ごしてもらおうという意思が伝わってきた。食器類などもスッキリ統一感があって感じ良いし。そして店主は、初訪問のわたしに対しても常連さんに対しても、気さくすぎないいい塩梅で対応していた。東京拘置所という広大な施設の周りに、ここともう1軒しか喫茶店がないので、かなり貴重な存在だと思う。

食べログ未掲載 ★★★★☆