枯れ喫茶で朝ごはん

都内中心に、喫茶店やカフェの朝ごはんやトーストあれこれ

カネコ@虎ノ門

2月某日訪問
トーストセット(コーヒー、トースト、サラダ)490円


虎ノ門ヒルズで仕事のイベント。その前にかなり時間があり、チェーン店で仕事をした後にハシゴした。最初はヒルズのオシャレカフェでモーニングしようかと思ったけれど、それより多少紫煙漂う喫茶店のほうが性に合っているので、こういうお店をえらぶのがおっさん思考だな。
ラグジュアリーな喫茶店というより、ランチで軽食を出すような喫茶店という感じで、ダイニングセットが10卓ほど並んでいる。中年の女性と高齢の男性が二人で接客と調理両方を行っている。にこやかな女性とキビキビした男性の応対が居心地よい。客層は中年男性ビジネスマンが、ひとりやグループで数組。うち一組はずっと市民マラソンの話に興じていた。訪問した日の週末がちょうど東京マラソンなので、タイムリーな話題。
手書きの素朴なメニューがかわいいモーニングは、トーストとホットドッグの2種類あり、10円という微妙な価格差がおもしろい。どっちも500円にすればいいのにと思うけれど、それもこだわりなのかな。いつもながらのトーストセットを、バター別/よく焼き/ドレッシングなしで発注。


コーヒーは昔ながらの喫茶店らしい酸味優勢。好みの路線ではないけれど、ストレートコーヒーも各種提供しているお店なだけあり、路線がちがっても美味しくいただける。1杯ぶんにはやや多いくらいのコーヒークリームが添えられてきた。


トーストは4枚切り厚の山食。食感がザラッとしていてクラムがやや粗く風味もあり、イギリスパン系。でもその割にクラムは甘みが強め。あとで聞いたら業務用の普通のパンということだったけれど、廉価品よりはワンランク上だと思う。別添されたのはバターとペースト状で安めラインのいちごジャム。

ピンぼけすみません...

フレッシュな切りたての野菜たちは、ほとんどがキャベツできゅうりが数切れ乗っているシンプルな構成。とにかく量がたっぷりなので、一切れをポケットサンドにしても食べきれないくらい。デフォルトではサウサンアイランド系のドレッシングをかけて提供しているみたいだった。


提供するものの内容がいずれも標準より上回っていて、どれも美味しくいただけた。古臭いコーヒーの味も、こういうお店だったら魅力に感じる(くらいには美味しく淹れられていた、ということでもあるが)。そこに居心地の良い接客と適度に片付いた店内の雰囲気が加わり、申し分ないモーニングタイムだった。わたしのものさしで測ると、虎ノ門ヒルズのステキなカフェもこういうお店には絶対に敵わないのよね。

カネコ喫茶店 / 虎ノ門駅内幸町駅霞ケ関駅
昼総合点★★★★ 4.5