嘉助@軽井沢
4月某日訪問
和朝食 3,500円
ひょんなことから憧れの「星のや軽井沢」に母子で宿泊する機会を得た。1泊のみで知人ファミリーといっしょに「水波の部屋」に宿泊という条件だったのだけれど、星のやの非の打ち所がないホスピタリティを堪能し、心底リラックスできた。朝ごはんは、あらかじめ予約されていた星のや軽井沢内の嘉助の和定食。値段は後から知りました(笑)。
まずはほんのり甘みのある柚子の温かいお茶で、これをセットしながらごはんの種類を問われる。白米と雑穀のお粥の二択。
ほどなくして小鉢やご飯類が運ばれる。わたしはあまり食べる機会のない雑穀のお粥を選んでみた。お粥としてはそれほど水分量が多くはなく、もっちりとして濃度が高い。お麩とわかめのシンプルな味噌汁は、わかめがとても厚いのが地味に印象的だった。高級わかめなのかしら。
小鉢類は3種類。左から、がんもどき的なもの、小松菜のおひたし、ゼンマイとお揚げ。それぞれかなり薄口の出汁で炊かれたり味付けされている。
漬物は山芋と上品な大きさ・味の梅干し。
しばらくして登場するのが、この定食のメインとなる野菜の麹鍋。土鍋に麹のだし汁と鶏団子が火の入った状態でセットされる。そこに水菜や白菜、きのこ各種、焼き湯葉などが投入され、温野菜好きには最高のお鍋だ。
さらに焼きたての玉子焼きが登場。薄い味付けで実に優しい味。実家の玉子焼きをものすごく高級にしたって感じだ。
最後に脂の乗った鮭の切り身が焼き魚として。脂の質的に言ってチリ産の銀鮭ではないし、塩鮭ではあるがそれほど塩分が高くないのも、いい魚を使っているからこそだと思う。
これにヨーグルトのデザートがついていた。ヨーグルトムース的なものにいちごがトッピングされたもの。でもこれはシラス(3歳男児)が食べたので未食。
ちなみに子どものお膳はお願いしていなかったが、子供向けにも食卓は用意される。木の器がかわいいよね。豆腐製品嫌いのシラスはゼンマイの小鉢と小松菜の上に乗った干しエビ、卵少々、鮭半分を担当。でも一番のごちそうは「海苔」だったりするのだけれど(苦笑)。
なんというかね、もう、朝ごはんだけ取り出して云々とか言うのは無理。トータルで素晴らしいの一言に尽きる。贅沢な朝。