枯れ喫茶で朝ごはん

都内中心に、喫茶店やカフェの朝ごはんやトーストあれこれ

リバーストン@田原町

5月某日訪問
トーストセット(コーヒー、トースト)550円 蔵前駅田原町駅のちょうど中間にある、目立たないファサードの喫茶店。お店が何もない一角なのでそもそも遠目からはお店をやっているように見えないし、近寄ってみてもコーヒー豆の販売だけをしているように見えるんだけど、実は小さく「喫茶」と書かれた外看板がかかっているのです。
壁面とか飾られた絵とか、静かにAMラジオが流れていたりとか、全体として統一感があります。右側に4人掛けのテーブル席が5卓ほど、カウンター席が数席という構成。先客は仕事中っぽい男性がひとり、その他に近くのお店の方が数名コーヒー豆を買いに来ていて、喫茶より販売中心なのかも。
カウンターには食器と年季の入った器具。コーヒーがメジャーじゃなかった4-50年前に先代が豆の販売を始めて、自家焙煎して自転車で配達していたので煙突が立っていたんだよ、平成に入ってビルの建て替えを機に喫茶も始めたのだけど、代替わりしてからは自家焙煎まで手が回らなくて、今は卸に焙煎度合を指定して納品してもらうのよ…と、初めてのわたしに和やかに話しかけてくれました。
メニューは確認しなかったけれど、軽食はありますということで、トーストをバター別/よく焼き/耳残しで発注。どうやらランチタイムがあるみたいで、この日はしょうが焼きだなんて先客と話していました。
目の前でお湯を沸かして丁寧に淹れられたドリップコーヒーは、苦味と酸味のバランスもほどよく、香りも芳醇。もともと豆の販売のみだった経緯もあり、豆の管理はしっかりしているのでしょう。コーヒークリームは使う?と確認して出してくれた小分けのクリームが、コーヒーフレッシュじゃないのもうれしいね。
4枚切り厚の角食パンのトーストは、もっちりした甘めのクラムと、クリスプなクラストの対比がすてき。ザ・喫茶店トーストっていう見本みたい。
コーヒーソーサーとパンのプレートがどちらも貝殻型。かわゆい。

トーストも期待どおりにおいしいし、コーヒーはさすがの味。そしてママさんはこの辺の人にありがちなつっけんどんで高飛車にすら聞こえる接客とはちがっていて、でもチャキチャキはしていて、全体としてとても居心地が良かったです。わたしの活動範囲で利便性も高いので、今後もときどき通うことになりそう。いいお店を見つけました。

リバーストンコーヒー専門店 / 田原町駅新御徒町駅稲荷町駅) 昼総合点★★★☆☆ 3.5