枯れ喫茶で朝ごはん

都内中心に、喫茶店やカフェの朝ごはんやトーストあれこれ

キャノン@牛久

11月某日訪問
キャノンコース2,000円×3+α、にごりワイン500円×2

牛久シャトーで、家族がいわしの誕生日祝いをしてくれました。前日に予約を入れたら満席で、ラストオーダー近い時間にフリーで行ったら席を作ってくれた。
ランチのコースメニューは3種類。もうすぐ6歳のシラスに、初めてオトナ同じ洋食コースをオーダーしたくて、皿数の少ないいちばんカジュアルなコースにしました。オトナは微発泡のワインも。シャトー内で製造しているわけではないみたいだけど、やっぱり牛久シャトーらしくね。

葡萄のフレッシュな感じが強く、かなり甘い。発泡は見ただけじゃほとんど分からないけど飲むと分かる、ってくらいのホンノリです。
凝ったプレートに、凝った4種類のオードブル。タコイカは、タコとイカではなく「タコイカ」っていうイカなんだって。イワシのリエットはトルティーヤ生地に挟まり薄くオリーブオイルがかかってます。タコイカ以外は味薄めでどれもおいしかった。

安納芋は焼き芋より、料理やお菓子のほうが好き。非常に甘く濃度の高いポタージュスープ、とても温まる優しい味です。あまりにシラスが絶賛するので半分進呈。
このあと出てきたパンは、赤ワインの入った甘いロールパンとバゲットの2種類。温められていなかった。バゲットはいわし好みのハード&シンプルな、たぶん天然酵母使ったもの。バターのお皿には良質のバターがたっぷりで、家族たちはバタ付きパンをホクホク食べてた。
いわしのメインはいちばん上の魚のプレートをしっかりした身のハタが3切れと、残念ながら痩せた身のムール貝に、オリーブやトマトや小さな人参、下には大根が隠れていた。薄味のスープ仕立てで、ブイヤベースのような魚介スープかなと思っていたので、その点だけはちょっと期待はずれ。ハタのボイルはとてもよかった。
シラスのメインは豚肉。三枚肉のローストみたいでした。付け合わせはカボチャやナスの素揚げに人参や大根。レンズ豆をちょっともらったけど、これも薄味でシラスにはよかったみたい。
家族1のメインは牛肉。付け合わせとソースを味見したけど、エスカルゴのソースが凝った味でおいしかった。付け合わせはカボチャやズッキーニのグリルに、こちらも人参や大根。そういうのを固定にして、費用抑えて上手く回してるみたい。
スイーツは撮り忘れてしまった。いわしはイチジクのコンポート。黒酢の味がはっきりわかる個性的なプレートで、マスカルポーネとの相性も抜群でとてもよかった。でも家族たちには黒酢の強さが不評でした。添えられていたバニラアイスとチョコレートの飾りはシラスに進呈。家族たちのデザートプレートはムースと洋梨のソルベ。秋らしい柿のオレンジ色が鮮やかなムースだったけれど、味はアプリコットにほぼかき消されていた。おいしかったけれどね。いずれも凝った盛り付けで、ムースのプレートには色合いのバランスが絶妙なアメ細工が施されていたりして、目で愉しませることにも手抜きないのがすばらしい。
これで2000円(プラス料金やワイン入れても3000円くらい)でいいの?!ってくらいの、すばらしい内容。東京にあったら1.5倍の値段でも充分通用すると思う。さらに、シラスにはメインのカトラリーが「大きすぎるかも、オードブルのサイズのほうがいいですよね?」と気を利かせてくれたり、おいしかった?と聞いてくれたり、ホスピタリティもよかったです。なんにもないときでもフラッと行きたいと思ってます。絶対。

キャノンフレンチ / 牛久駅
昼総合点★★★★ 4.5

今日もいわしは扉をひらく、そこに喫茶店があるかぎり。