枯れ喫茶で朝ごはん

都内中心に、喫茶店やカフェの朝ごはんやトーストあれこれ

タカセ@池袋

4月某日訪問
Bセット(コーヒー、トースト、サラダ、ゆで卵)630円


心の故郷、池袋のタカセ。両親がアップルロールとかカジノとか小倉パンとかが好きでよく買ってきていたし、わたしにとってサバランといえばこちらが基準だったりする。でもたいてい購入のみで2階の喫茶店にはほとんど行ったことがなかったので、今回ウキウキと訪問した。
店内は古きよきパーラーという趣で、窓から光が入る明るい店内に4人がけのテーブルが20卓ほど。店員さんは年配の男女が数名で、接客含めてこちらも古きよきな感じだ。平日11時近くの店内は2割ほどの稼働率で、客層はモーニングの一人客、喫茶中の二人客やビジネスマン、旅行中と思われる若い女子グループなど多彩。分煙はされていないが、比較的席間が離れているのでそれほど気にならないような気もする。
モーニングは全部で4種類で、他にはホットケーキの580円、ピザトーストとサラダの680円、ホットドックスクランブルエッグとサラダの730円。いずれもドリンクがコーヒーならお代わり自由、さらにBセットはトーストもお代わり自由という太っ腹だ。バターとドレッシングはデフォルトで別とのこと。
コーヒーはタイミングや状況からおそらく作りおきと思われるが、そこそこ回転が良いこともあり煮詰まってはいない、コーヒーチェーン店並みのブレンドコーヒー。小分けのピッチャーに入ったフレッシュ、スティックシュガーが添えられてきた。
トーストは6枚切りよりやや厚いくらいの角食が1.5枚。タカセの食パンはやや甘みがあってフワフワしていて、冷静に見れば業務用のふつうの食パン程度のものだが、ほどよい焼き加減にノスタルジーが加わってなかなか美味しく感じる。塗りものはポーションのホイップバターとクラフトのいちごジャムがひとつずつ。ちなみにこの日はブランチ的な訪問だったのでトースト半分をお代わりしたのだけれど、その時にも改めてバターとジャムが提供された。この点も太っ腹。
サラダはレタスときゅうりとトマトのオーソドックスな構成で、量・質ともに充分なもの。ポーションのフレンチドレッシングがついてきたが使用せず、ポケットサンドにして添えられてきた塩を振って。トーストが甘めなのでシンプルな塩味のサラダがたいへんよく合っていた。ゆで卵はふつうの固ゆでだが、白身がプリっと「イキのよい」感じに茹で上がっていた。
630円は決して安くはないけれど、コーヒーを何杯か飲みしながら長居しやすいし、お腹が空いていたらトーストもどんどんお代わりできるし、気楽な雰囲気の店内だし、価格なりの価値があると思う。そして6歳の頃から毎日池袋で乗り換え、時に親からおつかいを命じられたりもしてきたわたしにとっては、無性にノスタルジーを掻き立てられる存在のお店。原点に対してどうしても甘めになっちゃうのは仕方ないと思う。今度は母を伴って訪問したいな。

タカセ 池袋本店洋食 / 池袋駅東池袋駅都電雑司ケ谷駅
昼総合点★★★★ 4.0