枯れ喫茶で朝ごはん

都内中心に、喫茶店やカフェの朝ごはんやトーストあれこれ

珈琲専門館 伯爵@池袋

6月某日訪問
Aセット(コーヒー、トースト、サラダ、ゆで卵)630円




満を持してコメダ珈琲モーニングを計画するも、まさかの10人待ちで断念し、近所のこちらへ。わりと近隣住民だったので喫茶には何度も利用したことがあるし、東口の店舗には一度訪れているが、こちらのモーニングタイムは初めてだ。
猥雑なムードたっぷりの北口を出たすぐの2階でしかも24時間営業。何十年も前からぜんぜん変わらずあり、しかもそこにしっくり馴染んでいる。40卓はあるかなりの大箱なのに禁煙席がたった3卓というのもいかにもだけど、配膳台横とはいえ禁煙席があることが奇跡かもしれない。店内全体に漂う煙草臭さはどうしようもないけれど。
ほとんど天然光の入らない店内は、シャンデリアの明かりに赤基調のカーペット貼りが映え、7人ほどいる若い男女の店員さんたちもモノトーンの制服を着てなんだかキャバレーの従業員みたい。週末の午前10時半だが、まったく昼間の感じがしない。半分ほど埋まっているお客さんの客層はまちまちだけれど、一人客よりは数名客のほうが多く、場末のホテル帰りっぽい訳アリ熟年カップルなんかもいたりして、人間観察ネタには事欠かない。
6:00-14:00に提供されるモーニングは、この他にBセットとして、たしか700円弱でサンドイッチのセットがある。トーストのセットはバターが別のようだったため、良く焼き/ドレッシングなしをお願いした。
先に運ばれてきたコーヒーは、香りも味も量もごくふつうのブレンド。小分けの容器にフレッシュがたっぷり提供された。
トーストは、少し上部が山型になった並クラスの食パンが、4枚切り厚よりさらに分厚くカットされたもの。きちんと焼いてくれたこともあり、ポケットサンドにはぴったりだ。昔ながらの金色の紙に包まれたバターが2個、アヲハタのいちごジャムのポーションが1個、添えられてきた。サラダはレタスと紫キャベツが中心で、質・量ともに標準的。ゆで卵は絶妙なゆで加減で、白身はプリプリ感たっぷり、黄身は少しだけとろっとしたところが残っていた。
内容的にはそんなに特筆すべき点がなく、良くも悪しくもふつう。ただ、夜の接客業みたいな雰囲気の店員さんたちは、配膳台に近いところでは夏休みの話なんかしていたりしたけれど、実はとても有能。おしゃべりしていてもお客さんの行動には常に目が行き届いていたし、わたしが新聞の場所を確認してスポーツ紙しかない...としょんぼりしていたら、「これ読まれますか?」とわざわざ途中で持ってきてくれたりした。そういう気配りができるかどうかってほんとに重要だと思う。昔から何度も訪れているせいか、わたしも場末に馴染んでいる(笑)からか、妙に居心地がいいし、全体としては悪くない。ただ、こういう喫茶店にひとりで入店することは人によっては敷居が高いのかもしれないな。

珈琲専門館 伯爵 池袋北口店喫茶店 / 池袋駅東池袋駅都電雑司ケ谷駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0