枯れ喫茶で朝ごはん

都内中心に、喫茶店やカフェの朝ごはんやトーストあれこれ

ビッグベン@王子

8月某日訪問
モーニング(コーヒー、イギリスパントースト、サラダ、ゆで卵、サービスヨーグルト)450円



平日朝に子抜きで、王子駅からすぐの線路沿いにある喫茶店を訪れた。なんとラブホの1階というあやしさ大爆発の場所だが、広い間口で店内も外から窺えるのであやしい雰囲気はない。外に大きくコーヒーの旗が立ち、看板にも「サイフォンコーヒーの店」と書かれていて、ヤル気を感じさせるのも勝因だな。
ダークブラウンな店内はありがちな街の喫茶店らしく、二人掛けや四人掛けのテーブル席が30ほど。カウンター内で年配女性が調理し、やや若い男性がフロアで接客していた。このふたり、血縁関係がありそうななさそうな感じ。わりと大きめの音でビートルズがずっと流れている。客層は年配男女のひとり客が中心だが、立地のよさから仕事中のビジネスパーソン数名なども。
モーニングは一択で、外看板にのみメニューと写真が掲げられている。サービスとしてオレンジジュース、トマトジュース、ミルク、ヨーグルトから一品チョイスできるため、飲み物ではないヨーグルトに。バター別/ドレッシング少なめでオーダーした。
コーヒーカップも含めて、すべてのものが大きなプレート一枚に乗せられて登場。なかなかステキな形態だと思う。
コーヒーはわりと濃厚。本当に注文の都度サイフォンで淹れているのかちょっと疑問な、やや煮詰まった味に感じられた。でもたぶん豆自体が良いのだろう、まずまず美味しくいただけた。添えられていたのはちゃんとしたコーヒークリームが多めの1杯ぶん。
トーストは、イギリスパンとは名ばかりの小麦の風味の薄い山型パンの4枚切り厚。そして底辺部分の耳はカットされていた。客層から考えると仕方ないかな。



サラダはキャベツベースで、にんじんの千切りやキュウリが乗っている。質も量もふつう。中華系のドレッシングは要望通りのごく控えめだったが、要望が完全に満たされることは少ないので嬉しい。ゆで卵はかた茹で一歩手前の、ちゃんと考えて茹でられた卵。そしてヨーグルトは、ジャムもなにも入っていないのでヨーグルト自体が甘いのかと思いきや、意表をついて無糖プレーンがただちんまりと小鉢に入っていただけだった。強制的に甘くされるのは苦手なので、わたし的には大歓迎。
とりわけ褒められる点はないが、ガッカリする点もひとつもない。それって手抜きしようとしていない、お店の姿勢の表れだと思う。モーニングの内容だけじゃなく、カトラリーやテーブル上の砂糖壺なども間に合わせっぽさは感じさせず、行き届いた印象だったもの。駅チカなのも合わせ、非常に使い勝手がよいお店。

ビッグベン喫茶店 / 王子駅前駅王子駅飛鳥山駅
昼総合点★★★★☆ 4.0