枯れ喫茶で朝ごはん

都内中心に、喫茶店やカフェの朝ごはんやトーストあれこれ

花家@鶯谷

9月某日訪問
Bセット(コーヒー、トースト、サラダ、ゆで卵)450円


2歳半子鉄男児シラスと、日暮里の鉄ちゃんスポット「下御隠殿橋」を2週連続で訪れた。その帰り道にこちらで朝ごはん(シラスは午前中のおやつ)を。
JR鶯谷駅前の交差点の、言問通りを挟んだ反対側という駅チカで、広く窓に面した明るい喫茶店。カジュアルかつウッディな店内で、客層は地元の人中心と思われるが1人客より2-3人の割合が多く、場末感が希薄なのが特徴だと思う。稼働しているカウンター席はほとんどなく、テーブル席は他店と比べて4人未満の席の割合が多くて全部で30席ほど。
モーニングは2種類あり、卵料理がハムエッグになったAセットが500円。最近ゆで卵を剥くのがブームのシラスの意向を(勝手に)汲んで、Bセットをバター別/よく焼き/ドレッシング少なめでオーダーした。
コーヒーはカウンター後ろに置かれた琺瑯のポットに、あらかじめ淹れられたものを入れたのだと思う。コーヒー自体は薄めだが芳醇な風味があり、苦味と酸味のバランスもよい。なかなか美味しくいただけた。ポーションのフレッシュを併せて。
トーストは山型パンの5枚切り厚。山型だがイギリスパンのようなざらついたキメの粗い生地ではなく、廉価ラインの業務用食パンと思われる食感と味。添えられたのはマーガリン。切りたてのキャベツ中心のサラダには、レタスや人参、ピーマンの千切りが少々入り、和風のゴマドレで味付け。量的にはわりと多めで、切り方や盛り付けに勢いを感じた(笑)。卵は固ゆで一歩手前、黄身の色が単一ではない状態の程よいゆで加減だった。
内容としてはコーヒー、サラダは標準よりほんの少し上。でもコーヒーは薄めなのに美味しいし、サラダの構成も珍しくピーマンが入っていたりと、ちょっと他店とちがう独特な方向性だと思う。これで450円というのは非常に良心的だと思うが、わたしの嗜好としては、もう50円高くて良いのでパンをもう1ランクアップさせてくれたらうれしい。とはいえ、すべてのものが木製のプレートにちんまり収まっていたのも可愛らしいし、マーガリンの小皿がおばあちゃんち風なのもなんだか微笑ましく、お客さんに喜んでほしいというのが伝わってくる内容。オーナーと思われる年配ご夫妻も子どもに優しいし、地元に密着した愛される喫茶店の要素をいろいろと兼ね備えたお店。

花家喫茶店 / 鶯谷駅入谷駅日暮里駅
昼総合点★★★★☆ 4.0