栄@浅草橋
12月某日訪問
トーストセット(コーヒー、トースト、たまご)500円
鳥越神社からちょっとだけ南下したあたり、浅草橋と蔵前のちょうど中間くらいにある喫茶店。平日昼、10時半すぎにひとりで訪問した。「モーニングやってますか?」と聞いたら女性が「終わってます」と即答したけれど、奥から男性が「時間過ぎてるけど出せますよ、どうぞ」と迎えてくれた。
店内はすっきり片付いていて、テーブル席とカウンター席併せて30くらい。分煙はされていない。60代ご夫婦と思われる男女で営んでいて、客層はマスター夫婦と同世代の地元常連さん中心で、カウンターでは適度にプライベートに踏み込んだ話をしていた。
ふつうのコーヒーは350円なので、モーニングといってもちょっと安い程度。注文をちょっとだけ言い淀んだら、ママさんは即座に「時間過ぎてるんだから早く決めて!」...トーストのセットをバター別/よく焼きで発注した。「うちバターの入れ物なんてないので困るんだけどねぇ」と言われたけれど、トーストのお皿に乗せてくれるのでもいいですからと食い下がったら「探してみる」と。お手数かけてすみません。
落としたてではないが、酸味は立っていない、まずまずのコーヒー。銀の容器に小分けされたコーヒークリームも持ってきてくれて、「ほしいなら入れるけど?」と。「あとで使うかもしれませんので置いておいていただけますか?」と聞いたら「冷やしておきたいから無理」と却下された。結局あとでちょっと漬けパンにしたくてマスターに言って貸してもらった。もちろんすぐに返却しましたよ。
6枚切り厚の角食パン。表面はこんな感じだけれど裏面はこの半分くらいの焼き色で、パン自体も何のこだわりも感じられないものだったので、よく焼きをお願いしておいて本当に良かった。そしてバター別については、結局ミニサラダ鉢みたいなものにマーガリンを添えて出してくれた。
よく冷えたゆでたまごは、諸事情のため持ち帰った。大きめサイズで固ゆで寸前の、ジャストなゆで加減。黄身の色が単一ではないのがその証拠。
ゆでたまご以外に、内容も接客も褒めポイントが何もない、腹を満たすことができただけのモーニング。二度と行くことはないと思う。でも、敢えて言えばコーヒーは並だったので、精算時に気まぐれで「コーヒー美味しかったです、都度淹れているんですか?」と聞いたら「コーヒーを1杯ずつ淹れるのは難しいんだよ、ああいう濃さにはできないし、だから1杯ずつ淹れたりはしないの。こういう店だからそんなことできないよ」と自慢げ?に力説された。うーん、意味が分からない。
でもこのママさん、決して意地悪でも不親切でもなく、わたしの停めた自転車は「座ってていいから、動かしてくるから」と動かしてくれるし、食後に座席でちょっと仕事していたときにトーストのお皿を下げようとしたので「ゴメンナサイ、もう出ますので」と言ったら「じゃまだろうから下げるだけ、ごゆっくりどうぞ」と。自分のやり方には非常に頑なで、想定外の状況への耐性が低いだけみたい。接客業としてはけっこう重要な能力だと思うけれど、基本的に常連さん中心なら問題にならないだろうな。
でもこのママさん、決して意地悪でも不親切でもなく、わたしの停めた自転車は「座ってていいから、動かしてくるから」と動かしてくれるし、食後に座席でちょっと仕事していたときにトーストのお皿を下げようとしたので「ゴメンナサイ、もう出ますので」と言ったら「じゃまだろうから下げるだけ、ごゆっくりどうぞ」と。自分のやり方には非常に頑なで、想定外の状況への耐性が低いだけみたい。接客業としてはけっこう重要な能力だと思うけれど、基本的に常連さん中心なら問題にならないだろうな。