メラミ@三越前
3月某日訪問
日本橋のたもとから昭和通りへ抜ける路地にひっそりとある喫茶店。平日午前中にひとりで訪問した。
4人がけのテーブル席が4卓とカウンターに数席というこぢんまりとした店内。高校野球がけっこうな音量で流れていて、ゲストは地元の年配者と仕事中のビジネスマンのデュアルタイプです。
恰幅がよく足のちょっと悪い、無口であまり愛想のない高齢マスターと、遅れて出てきたチャーミングなママが切り盛りしている。商店街の役員?と思われる人が来店して、業務連絡しつつコーヒーを飲んだりしていたので、おそらく古いお店なんでしょう。
モーニング終了ぎりぎりの10時半に滑り込んだのでメニューはわからないのだけれど、マスターが「トーストとたまごサンドがありますが?」と言っていたので2択なのかな。トーストセットをバター別で発注。
注文してしばらくすると、鍋に何かが沸騰する音、そしてトポトポと注ぐ音。小鍋で温められたコーヒーが運ばれてきた。やけどしそうな熱々の、酸味のきいた昭和なコーヒーです。小分けのフレッシュは一時的に提供。
キュートなお皿に載せられたトーストは山食パンの4枚切り厚で、底の耳は落として5切れにカットされて。厚手だけれど非常に軽い食感で、粉の味もそれほど強くないし、見た目ほどの食べごたえはないです。たっぷりとマーガリンを添えてくれたけれど、塗るものがなかったのでコーヒースプーンで代用。
会計時までこちらのオーダーにきちんと返事をしてくれるわけでもなく、でも黙々ときっちりオーダーに対応して排他的でもなく。きっとおなじみさんになったらとても居心地のよいお店なんだろうな。「アカスパ」なるランチの洋食メニューのほうが人気で力も入っているみたいだけど、こんなひっそりとした雰囲気で、とりわけ素晴らしいってほどでもないけれどそれなりのモーニングをいただけるというのは悪くないです。