枯れ喫茶で朝ごはん

都内中心に、喫茶店やカフェの朝ごはんやトーストあれこれ

セブン@浅草

11月某日訪問
モーニングセット(コーヒー、トースト、サラダ、目玉焼き) 350円


浅草と南千住の間、どちらの駅からも遠くて観光客がほとんど来ないエリア。大通りに面しているが間口が狭くてあまり目立たない。日曜のアシュタンガヨガ帰りにひとりで訪れた。
白シャツに黒エプロンというきちんとした服装の男性ふたりが切り盛りしているが、ふたりとも若く見積もっても60代という感じで、とても物腰が柔らかい。先客もみな彼らと同世代で顔知りのようで、みんなで地域の出来事や健康、孫の話などの雑談に花を咲かせている。店内は黒基調で、4人掛けのテーブル席が10卓くらい。ただそのうち4卓はなんとゲーム卓、その卓が並んでいる壁面は鏡張り。さらにBGMも有線の80年代J-POP(サザンオールスターズとか工藤静香とか...)で、人と入れ物とのアンバランスがおもしろく、意外性にあふれている。
外に掲示されていたモーニングはロールパン、野菜(笑)、目玉焼き。


でも注文時に確認したところ、パンはどうやらトーストらしい。でも店先の掲示のことを指摘するほどでもなく、トーストならとバター別/よく焼きで発注した。ちなみにモーニングコーヒーは300円とあるがモーニングタイム以外でも300円らしい(笑)。


まず最初に供されたコーヒー。注文後に淹れたもののようで風味もちゃんとあり、昭和喫茶店らしいやや酸味が強いものだけれど味のバランスもそれほど悪くなかった。銀製の器でうやうやしく運ばれたのはコーヒーシュガーと1杯分のフレッシュ。
トーストは6枚切り厚の角食。廉価ラインのパンだけれど、甘みが強くて塩気の少ないちょっと変わった味の食パンだった。6枚切りが1枚だとさすがにちょっと寂しいね。その代わり(?)、たっぷりのマーガリンが添えられていた。キャベツのみのさっぱりサラダにはフレンチドレッシング。とてもフレッシュかつややまばらな切り方なので、おじいさんたちが切ってくれたんだなってわかる。


目玉焼きはまったく味付けされていない。油もほとんど敷いていなくてオイリーさのぜんぜんない目玉焼き。黄身の色が濃くて、トロリ半熟の絶妙な火入れなことにちょっと感動した。


お店の雰囲気、おじいさん二人の丁寧な応対、トーストは足りないけれどそれ以外は意外なほどにちゃんとしたモーニングを提供しようという気持ち感じられた。これで350円ってすごいよね。わざわざこちらに来ることもないのでたぶん再訪はしないけれど、ちゃんと評価するに値するお店だと思う。

セブン喫茶店 / 浅草駅(つくばEXP)浅草駅(東武・都営・メトロ)
昼総合点★★★☆☆ 3.5