枯れ喫茶で朝ごはん

都内中心に、喫茶店やカフェの朝ごはんやトーストあれこれ

蕎麦古家@桧原湖

天もりそば1450円、もりそば900円

山形の白布温泉に宿泊したときに、少し足を伸ばして福島県桧原湖へ。その湖畔のそばにある蕎麦屋さんを目指した。日によっては12時頃に完売しちゃうこともある人気店(仕込み量が少ないのもある) だが、そのときすでに14時すぎ。たぶん入れないだろうなあと思っていたんだけど、ギリギリ人数分のお蕎麦が用意できるとのことで、ウキウキと入店。

大きな囲炉裏を取り巻くように、10席弱の座布団とお膳がセットされている。これとは別にテーブル席と座敷席が1卓ずつあったかな。

店内は民芸調で使い込まれてる。赤電話も久しぶりに見ました。
予約のない昼間の注文は冷たいお蕎麦だけで、天ぷらの有無のみ選べる。4人での訪問だったので、天ぷら3つをお願いしました。

15分くらいして、まず筍の煮付けの小鉢と、お蕎麦の薬味。意外にも、筍は少しお酢を利かせてあった。

その10分後くらいに野草の天ぷら。ふきのとうやどくだみといった春の野草に混じって、パプリカの赤がキレイ。いい素材が上手に揚がってどれも美味だけど、野草ではないが旬の長くて太いアスパラガスがとても甘味が強くて印象的だった。たんぱく質としてはニシンの天ぷらもあったな。

県産の蕎麦粉100%の幻的な存在の蕎麦。喉越しも風味もとてもよかった。ただつゆはかなり甘口で、江戸前で育ってきたわたしには少し重たく感じた。とはいえ、そもそもほとんどつゆにつけない派なのでどうってことない。
ご主人は昔からこの地で蕎麦を提供していたのではなく、別の地からこの地が気に入って移り住み、10年ちょいなのらしい。でもフロアで働く年配のお姉さんは、その味に惚れ込んで働いてるんだって。わかる。