枯れ喫茶で朝ごはん

都内中心に、喫茶店やカフェの朝ごはんやトーストあれこれ

カフェビアンコ@五反田

2月某日訪問
モーニングセット(コーヒー、トースト、サラダ、ゆで卵、お味噌汁)500円


五反田の客先訪問前に、時間調整と朝ごはんを兼ねて訪問。静かで薄暗い店内は、入って左側に大きな本棚が設えられ、マンガが整然と並んでいる。年期の入った、そしてよくメンテナンスされた昭和喫茶店といった印象だ。2人掛けや4人掛けのテーブル席がトータル30席くらい。中年女性が実質ひとりで切り盛り。80代と思われる足の悪いおばあさんが食器下げのみゆっくりと行っていた。
モーニングは一択。耳を落として出すことを事前に調査済だったので、耳付き/バター別/よく焼き/ドレッシングなしで発注した。ちなみにセットメニューはいろいろとある。


コーヒーは注文後に手鍋で温めたもの。まさにその手順で予想できるまんまの味、すなわち温度が高くて酸っぱくてやや風味が飛んでいた。お店の雰囲気にもマッチしていて、美味しいとは言えなくても、これはこれでいいものだなあと思う。添えられたのはピッチャーのコーヒーフレッシュ


トーストは小ぶりの角食で4枚切りよりやや薄いくらい。少しザラッとした風合いで、パンとしては廉価品よりちょっと上。高温で焼いているのかクラストのサクサク度合いが心地よく、クラムの甘みと相まってなかなか美味しかった。ホイルに包まれていたのはバター。


サラダはキャベツ主体で、キュウリやトマト、コーン、シンプルなポテトサラダまで乗っている。しゃっきり新鮮で量も非常にたっぷり、とても素敵なサラダ。このトーストにこのサラダは、ポケットサンドにこそ相応しい。


卵は持ち帰って昼ごはんに。卵の白身は勢いがあってプリプリ。黄身は3層に分かれていて、しっかりと固まった薄い黄色の層、固まったばかりの層濃い黄色の層に、流れだす直前でまったりと濃厚な山吹色の層。卵のいい意味での生臭い感じも遠くにあって、見事なゆで加減だ。(昼の食べかけで見苦しくスミマセン)


そしてシンプルな長ねぎだけの味噌汁にほっこり。


トーストはやや薄いが美味しいし、サラダと卵は絶品、コーヒーの予定調和な感じも含めて、なかなか素晴らしいモーニングだった。切り盛りしている女性の、愛想はいいが放っておいてくれる感じも絶妙。ものすごく寡黙で無愛想なおばあさん(親子かしら?)が唯一発したコトバが、「なんか落としたよ!」とお客さんに注意したことだけだったのも、らしくて悪くない。

カフェビアンコカフェ / 五反田駅大崎広小路駅不動前駅
昼総合点★★★★ 4.5