枯れ喫茶で朝ごはん

都内中心に、喫茶店やカフェの朝ごはんやトーストあれこれ

オンリー@TX浅草

トーストセット(コーヒー、トースト) 480円

オンリー

かっぱ橋道具街と合羽橋本通商店街との交差点、つまりTX浅草駅から合羽橋へ向かう商店街に古くからある喫茶店。「魔性のコーヒー」という、人の興味をくすぐる絶妙なキャッチコピーが印象的で、マスコミでもたまに話題になっている。以前お茶の時間には利用したことがあるが、朝ごはんの時間帯に初めて訪れた。

ビニール張りのソファが20席ほどと数席のカウンター席というつくりで、ガラスの冷蔵ケースにケーキや牛乳が入っているような、古き良き喫茶店らしい店内。中年の、見た目は寡黙そうだがかなりチャキッとした店主が一人で切り盛りしている。

モーニングは400円のコーヒーに180円のトースト、モーニングタイムはここから100円引きということのようだ。モーニングメニューとしては、これ以外にサンドイッチのセットが530円である。いずれも飲み物がアイスの場合はプラス20円。トーストはバター別ができないとのことなので、一切れだけ控えめにバター塗布/良く焼きで注文した。

コーヒーは6種類の豆をブレンドしていると店内に掲示されていて、「魔性」と思っていただくとたしかに、まろやかでコクのあるブレンドに仕上がっている。やや酸味が優勢なのも、古い喫茶店らしい匙かげんで好印象。小分けされたコーヒークリームが併せて供されたが、このクリームはけっこう黄色っぽくて、コーヒーフレッシュとはちがうように思うが、なんだったのだろう。

トーストはペリカンパンの小さい角食を1.5cmほどの厚さに切ってトーストしたもの。ペリカンの食パンだなあという、もっちりして中身の詰まったトースト。バターは本当に薄く塗ってくれたせいもあり確証がないのだが、たぶんマーガリンだと思う。

この界隈には「純喫茶 みち」(残念ながら閉店)や「珈琲アロマ」でもペリカントーストを出している。コーヒーは「みち」が300円、「アロマ」が350円、こちらが400円だが、味としては値段に見合う美味しさだった。しかしトーストはいずれも同じペリカンパンなのだが、バター+ジャムまでついてトータル400円の「みち」、バタートーストならトータル450円の「アロマ」と比較すると、ちょっとだけ割高。お店の雰囲気も含めて、この3つから選ぶなら「アロマ」になっちゃうと思う。ただカウンターじゃないこともあり、いちばん利用しやすいかもしれない。

ちなみに吉原にある「オンリー」はこちらの姉妹店なのかと思っていたが、吉原のほうが本店だそうだ。でも知名度はこちらのほうが断然上だけれど。

オンリー喫茶店 / 浅草駅(つくばEXP)田原町駅稲荷町駅

昼総合点★★★☆☆ 3.0