枯れ喫茶で朝ごはん

都内中心に、喫茶店やカフェの朝ごはんやトーストあれこれ

CAFE HALF POTETO@上野

Cセット(コーヒー、ジャムトースト、サラダ、玉子、フルーツ)580円


台東区役所のそばにあってずっと存在を認識していたけれど、なかなか訪問の機会がなく、2年越してついに子連れで行ってみた。
大きな窓に沿って使い古したダイニングセットが並び、大きなテーブルがカウンター席的にも使われている。ビニール製のテーブルクロスや椅子用座布団は、何十年も前から自治体関係者の休息場所だったんだろうなあと思わせる。愛想の良いちょび髭マスターと働きものの奥様が切り盛り。お孫さんがシラス(2歳男児)と同じくらいらしく、すっかり孫扱いで構ってくれた。
モーニングメニューはジャムトーストとハムトーストを基本に、玉子とフルーツ、さらにサラダのついたセットが全部で5種。



ジャムトーストにはバターとジャムが塗られているとのことだったので、どちらも別添でお願いした。容器がないし…と途方に暮れているのを、お皿の端においてくだされば良いので、と無理を言ってしまったよ。
コーヒーは酸味優勢で温度高めの、いわゆる昭和の喫茶店らしいもので、淹れたてでもなかった。小分けのコーヒークリームはそこそこのもの。
トーストは山型パンの4枚切り厚で焼き加減は控えめ。タカセのバタートップを彷彿とさせるサクサクしたやや甘めのパンで、「ウチのは軽めに焼くのが向いてるのよ」と言っていた。ちょっとこだわっているみたい。わたしの好みの路線とはちがうけれど、まぁ美味しいには美味しい。バターといちごジャムはいずれもそれほどこだわったものではなさそうだったが、別皿にキチンと用意してくれた。
サラダはレタスをベースに玉ねぎやキュウリ、大きく切ったトマトが乗って、質量ともに非常に充実。お店で朝切ったのがありありと分かる。イタリアンなドレッシングがかかっていたが、少なめを所望し忘れたのでたっぷりだったのが残念。卵はふつうの固茹でて、フルーツとしてバナナ半分が添えられた。
コーヒーはイマイチだけど、それ以外はまずまず美味しかった。そして、カトラリーやサラダの切り方、パンやディップやフルーツのセレクトなど、なんとなく実家っぽくてノスタルジック。580円という価格も、今年度となってからはそれほど割高には感じないし。さらに、子どもがテーブルに足を上げたら優しく注意してくれたり、とても子連れに優しい喫茶店だった。

カフェ ハーフポテトカフェ / 稲荷町駅上野駅新御徒町駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0