珈琲 蕃@東銀座
1月某日訪問
モーニングサービス(2種類のパン、タマゴ、ヤサイ、ポテトサラダ、フルーツ)600円
オール喫煙オーケーの、少しダークな色調の店内。座席数も多くて、2人掛けや4人掛けのテーブル席が20セット近くある。ゲストははこの界隈で働いている人と思われる人びとが、ソロかふたりでコーヒー飲んだりモーニング食べたり、新聞読んたり。
モーニングはかつては11時までだったみたいだけど、今は9時半までの狭き門。バター別/ドレッシングなしで発注した。
先に提供されたのが、小鍋で温めていたコーヒー。やや酸味の強い味わいで、昭和喫茶店らしい感じだ。一杯ぶんのフレッシュとともに。
掌サイズで8枚切り厚のパンが2種類トーストされて。ラウンド型のプレーンなほうは、とても甘味が強い。レーズンのほうはそこまで甘くないけれど、レーズン自体の甘味がある。添えられたのはマーガリン。
スライサーでカットされたゆでたまご半分と、市販品と思われる油脂感と塩味の濃いねりねりポテトサラダが小さめワンスクープ。下にレタスが数枚。レタスはパリッと仕上がっていた。
この日のフルーツはバナナ。わたしの感覚では、バナナってフルーツというよりおやつです。
珈琲 蕃 銀座三丁目店 (喫茶店 / 東銀座駅、銀座駅、銀座一丁目駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
ジョナサン@平和島
12/29訪問
ナチュデコ@長谷
12/23訪問
店外にすべてのメニューが貼られている。
オーガニックカフェでも、モリンガ茶を出すお店なんて初めて見た。モリンガはポリフェノールの多いスーパーフード的なものだよ。
店内にはもう少し分かりやすい写真のメニューが用意されている。ドリンクの選択肢の三年番茶も、マクロビ/ヴィーガンカフェにありがちな感じ。
角食パン、レーズンとクルミがゴロゴロ入った重たいバゲットが、それぞれ1切れずつ。噛めば噛むほど味が湧いてくるようで、天然酵母とハッキリわかる。
ジャムは甘味控えめで素材の味が濃く、そのままコンポートとして食べてもいいくらい。サラダはキャロットラペにナッツが和えられたもので、こちらも薄味で野菜の味が引き出されていた。
目玉焼きは注文を受けてから焼く。トロリと半熟で控えめな塩胡椒。子どもでもオーケー。
布海苔と蕪の澄んだスープ。布海苔のトロミとグズグズ寸前まで煮込まれた甘い蕪が、どちらも身体を温めてくれる。
オーガニックとわかる良質のハチミツがかかった豆乳ヨーグルト。豆乳製品の独特の円やかさが大好きで、わたしにはたいへん美味しかった。どちらかというと豆乳を好まないけれど子どもは、ちょっと変わったヨーグルトくらいにしか感じなかったみたいで、パクパク食べていた。ハチミツが美味しかったのもあるかも。
川志満@外苑前
12月某日訪問
モーニング(コーヒー、トースト、ゆでたまご)600円
コーヒーはごく普通のブレンドコーヒー。淹れたてではなさそうだけど、酸味も立っていなくて飲みやすい。
トーストは普通の角食パンより少しだけ小さいサイズで、4枚切り厚。クラムの甘みが強い、業務用の美味しいパンを使っている。わりとよく焼かれていて好み。とても美味しかった。
ちゃんとしたバターに、ふつうのイチゴジャム。それぞれにスプーンをつけてくれるのもステキ。
値段はちょっとお高めだけど、この立地では致し方ないと思う。しかも青山エリアではとても貴重な、居心地いい古喫茶。ぜひ長く続いてほしいと思う。
川志満 (喫茶店 / 外苑前駅、青山一丁目駅、表参道駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
杉@浅草橋
12月某日訪問
7時から始まっているモーニングは一択。ディップ類別/よく焼きで発注した。
コーヒーは作り置かれたものを、小鍋で温めて提供された。ただ、淹れかたが良いのか温めかたが良いのか、そんなに酸味が立っていなくて普通にブレンドコーヒーとして飲めるレベル。1杯ぶんのフレッシュが添えられていた。
6枚切り厚のトーストに、マーガリンとイチゴジャム添え。明らかに廉価な角食パンなのだけれど、焼き加減がいいのが救い。あとはいい感じの籠盛りなことも。
それに固ゆでたまご。子どもよ、言わずとも撮影に協力してくれてありがとう。
栄@浅草橋
12月某日訪問
鳥越神社からちょっとだけ南下したあたり、浅草橋と蔵前のちょうど中間くらいにある喫茶店。平日昼、10時半すぎにひとりで訪問した。「モーニングやってますか?」と聞いたら女性が「終わってます」と即答したけれど、奥から男性が「時間過ぎてるけど出せますよ、どうぞ」と迎えてくれた。
店内はすっきり片付いていて、テーブル席とカウンター席併せて30くらい。分煙はされていない。60代ご夫婦と思われる男女で営んでいて、客層はマスター夫婦と同世代の地元常連さん中心で、カウンターでは適度にプライベートに踏み込んだ話をしていた。
ふつうのコーヒーは350円なので、モーニングといってもちょっと安い程度。注文をちょっとだけ言い淀んだら、ママさんは即座に「時間過ぎてるんだから早く決めて!」...トーストのセットをバター別/よく焼きで発注した。「うちバターの入れ物なんてないので困るんだけどねぇ」と言われたけれど、トーストのお皿に乗せてくれるのでもいいですからと食い下がったら「探してみる」と。お手数かけてすみません。
落としたてではないが、酸味は立っていない、まずまずのコーヒー。銀の容器に小分けされたコーヒークリームも持ってきてくれて、「ほしいなら入れるけど?」と。「あとで使うかもしれませんので置いておいていただけますか?」と聞いたら「冷やしておきたいから無理」と却下された。結局あとでちょっと漬けパンにしたくてマスターに言って貸してもらった。もちろんすぐに返却しましたよ。
6枚切り厚の角食パン。表面はこんな感じだけれど裏面はこの半分くらいの焼き色で、パン自体も何のこだわりも感じられないものだったので、よく焼きをお願いしておいて本当に良かった。そしてバター別については、結局ミニサラダ鉢みたいなものにマーガリンを添えて出してくれた。
でもこのママさん、決して意地悪でも不親切でもなく、わたしの停めた自転車は「座ってていいから、動かしてくるから」と動かしてくれるし、食後に座席でちょっと仕事していたときにトーストのお皿を下げようとしたので「ゴメンナサイ、もう出ますので」と言ったら「じゃまだろうから下げるだけ、ごゆっくりどうぞ」と。自分のやり方には非常に頑なで、想定外の状況への耐性が低いだけみたい。接客業としてはけっこう重要な能力だと思うけれど、基本的に常連さん中心なら問題にならないだろうな。
千住宿 珈琲物語@北千住
11月某日訪問
モーニング(コーヒー、トースト、ポテトサラダ、ゆでたまご)630円、追加トースト100円
休日子どもとふたりで北千住で買い物する前、10時半ごろ。北千住にはここ1-2年、朝ごはんスポットとしていくつかいい感じのカフェがオープンしたけれど、ずっと行きたかったこちらで朝ごはんにした。駅から日光街道に向かって徒歩5分くらい、商店街から少し外れたあたりにある。そこそこ駅から離れていてそこそこ大型の喫茶店にもかかわらず、地元の老若男女のソロやグループ客でかなり賑わっている。
間口はそこそこだけれど店内はかなり広くてカウンター、丸テーブル、ソファ席などトータルで100席くらいあるかも。ダークな色調でまとめられた店内は、シックできちんと手入れされている。自家焙煎がウリなので、お店の端っこには焙煎機が置かれ、豆の販売コーナーも。あらゆる意味で、お店の雰囲気が御徒町の名店(ただし接客にやや難ありの)カフェ・ラパンにとても似ていると思う。
モーニングは一択。写真のトーストの耳が落とされていたので、バター別/よく焼き/耳付きで発注してみた。マスター夫婦と思われる年配男女以外にフロア担当がひとりだけだが、全員大変機敏に仕事をしていてオーダーにも滞りがない。わたしも最初は一切れだけバターを...なんて思っていたら向こうから「別添にしましょうか?」と、気が利いた対応をしてくれた。
とてもステキな焼き物で先に供されたコーヒー。少し深煎りのかなり本格的なコーヒーで、真面目に丁寧に淹れてあることがすぐに分かるような味。非常に美味しかった。添えられたのもちゃんとしたコーヒークリーム。
入口に近いテーブル席の卓上には、心まで温かくなるようなランプが置かれている。ランプの脚のデザインにマッチしたシュガーポット、こんなテーブルにコーヒーカップでとてもムーディー。ただ、手だけ見える4歳児にはその素晴らしさは微塵も伝わないが...
程なくしてフード類。こちらも統一感のある大皿に全て盛られている。トーストは質の良い山食パンの6枚切り厚で、少しザクッとしている。でもクラムはもっちりクラストもカリッと仕上がっていて、とても美味しい。添えられたのはマーガリン。自家製ポテトサラダはあら潰しで少しだけ粗いトーストと非常に合う。上にパプリカが振られているのもいい。そして固茹でたまご。
子どもは軽く朝ごはんを済ませてきたが、トースト2切れとポテトサラダ半分、ゆでたまごまで食べてもまだ足りないとのことで、追加トースト100円も同じオーダーで。「バターが足りなかったら声をかけてくださいね」といって出してくれた。子どもはかなりトーストが美味しかったようで、追加分も2切れを食べていた。
全てにおいて抜かりのない、地元に愛されるのがとても良く分かる名店。こんなお店がある北千住っていい街だな、と思わせるくらい。