きゃんどる@TX浅草
2021/1追記
モーニング(コーヒー、トースト)380円
月にトータル半日くらいしか出社していないわたくしなので、自宅近辺のお店でノマドワークが新たなルーティンとなっている。ので、週3ペースできゃんどるのモーニングを食べてる。
ブロンクスみたいに、会えば挨拶する顔馴染みの常連さんも数人できた。全員地元の老人ばっかりだけど。
コーヒーは日によって味のばらつきが著しい。どうやって作っているのか謎だけど、謎のままにしておきたいの。
トーストも、日によって端っこがあったりなかったり。あるときは言わなくても出してくれる。マーガリンなしで四つ切り。そして領収書も用意してくれるの。
最近ママさんは腰が痛いってことで、いつも前かがみになってる。常連さんたちは、買い物手伝ったり後片付けしたりして、ホントにあったかい気持ちになる。わたしにとって、それを味わえる装置としても貴重だと思う。
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2014/9 訪問
モーニング(コーヒー、トースト)380円
TX浅草駅から北に2分ほど、国際通りから一本にしに入ったほとんど観光客の来ないエリアの喫茶店。仕事をしつつ食事を摂ろうと訪問した。
年季の入った間口は狭く目立たない。店内は基本的には暗いが、各テーブルの上から照らされているランプと、入り口横の高い位置に設置されたテレビから流れる民放の映像とで、それほど暗さは感じない。4人掛けのソファテーブル5卓ほどのそのソファは実に年季が入っていて、一部が破れていたりしているものもある。とにかく全体的に古く、ノリ的にも昭和喫茶店そのもの。訪れた時にちょうど先客がいなかったのもあり、川口順子似の年配女性が暇そうになにか飲みつつ新聞を読んでいて1卓を占領中。わたしの姿を見て慌ててバタバタ片付けていた。なんだか不安。
メニューは入り口すぐの壁に貼り出されているもののみ。
バタートースト+ホットドリンクが基本で、トーストサンドとアイスドリンクがそれぞれ50円アップ。ちなみにコーヒー単体も300円と、この界隈としては画期的に安い。いつものようにバター別/よく焼きをお願いしたら、珍しいことに耳の有無を問われたのでもちろん耳付きで。それにしても、メニューが用意されていない上に模造紙に上手いとは言えない字で手書きというのがさらに不安。やる気ないんじゃないかなあ...
コーヒーは厨房の作業音から察するに小鍋で温めたものだと思う。それにしては香りが多少は残っていたけれど、美味しいとまでは言いがたい。でもピッチャーで提供されたコーヒークリームは植物性ではないようだったし、最低水準以内ではある感じ。
トーストは角食を4枚切り厚くらいに都度カットして、わたしの要望どおりにしっかりと焼いたもの。小麦の香りがちゃんとして、クラストはカリッと味わい深く、クラムは非常にヒキの強いもっちり、意外なことに良質のパンだった。たぶんこだわって仕入れている業務用のものだと思う。マーガリンを添えて。さらに単なるトーストなのに塩まで添えてくれたのも、なんだか昭和っぽい。
コーヒーはうーんって感じだけれど、最初にもった不安は見事に外れトーストはなかなか美味。値段的にはギリギリ値頃感あり程度だが、店内の暗明るさとか、必要なとき以外は放っておいてくれるあしらい方とかがとても心地よくて、トータルで見ると不思議と悪い印象は皆無。帰り際に「トーストが美味しかったです。耳まで美味しかった」と言ったら、「そうでしょ?わたしも耳が好きなのよね、本当はここがいちばん好き」と言いながら4斤サイズの大きなパンの端っこを指差した。激しく共感、そしてさらに好感をもった。なぜかもう一度訪問したいと思う、不思議な魅力のお店。
きゃんどる (喫茶店 / 浅草駅(つくばEXP)、入谷駅、浅草駅(東武・都営・メトロ))
昼総合点★★★★☆ 4.0