ライフ@鶯谷
モーニング(コーヒー、トースト、野菜、玉子焼き)550円
鶯谷駅から数分、地名的には根岸になるのかな。
庇は新しめだけど実際は1952年からやってるって書いてある。戦後すぐってことか。
店内はスナッキーである。高齢で優しい感じのママさんと、たいへん愛想よい若い女性で切り盛りしていて、水商売上がりっぽい高齢女性と中年男性が下世話な話題を繰り広げ、足腰が弱った耳の遠いおばあさんや年配男性が佇む、喫煙オーケーの大人な雰囲気。いい感じのジャズが流れてるけど、それに見合う人が一人もいない空間。
こんなステキなメニューは掲げられていたけど、モーニングメニューは、というかメニュー自体渡されず、モーニングをバター別でお願いしてみた。
コーヒーの店と書かれていたけれど、昭和な専門店というテイストのコーヒー。銀色のピッチャーもそれっぽい。
実家臭ぷんぷんのラブリーな砂糖入れに、粗いブラウンシュガー。さらにグラニュー糖バージョンもあった。
こだわりセレクトではないが、まあそれなりの角食、4枚切り厚。耳を落としていてもおかしくない雰囲気のお店だけど、耳は残っててよく焼きで、それなりにいいトーストですがな。
生野菜はレタスと完熟トマト。トマト美味しい。 そして玉子はオムレツかも思わせて単なる撹拌した卵を焼いて四つ折りしたもの。薄焼きたまごの薄くないバージョンって感じ。焼いた時の油分もほとんどなかったから、テフロン加工のフライパン使ったのかな。すごい実家臭がするな。
ドレッシングのビンを2種類置いていった。たまごにケチャップもありますよと、接客力ピカイチの女性が宣告あり。きっとケチャップのチューブがドンと置かれるのだろう。トーストの別添えは廉価なマーガリンで当然使わなかったので、バターなしにしとけばよかった。
実家くささがすごくラブリーな良店。帰りがけにモーニングの時間を聞いたら「11時までです。よかったらまたぜひいらしてくださいね」と言って送りだしてくれたよ。この一言だけですごく贔屓したくなる。
それにしても、1954年からというと85歳の人が10代の頃からやってたってことになる。ママさんもさすがにそんな歳には見えなかったので、2代目なのかなぁ。