若松ゆがわら石亭@湯河原
宿泊の朝ごはん(プライスレス)
実母含めた家族4人で1泊旅行。母との旅行は5年ぶりで、母自身、父が要介護だったから何年も旅行なんかできていなくて、いろんなことをリセットするいい旅だった。奮発したお宿はミシュランひとつ星のシェフが総料理長。朝ごはんも、とても品よく手がこんでいる。
小鉢の一品たちの手のかかっていることよ。旬の山菜を使っていたり、かずのこを忍ばせていたり。
地味だけど味のたしかなアジの開き、湯豆腐。
トマトは蜜煮されていて、控えめにドレッシングがかけられていたし、大ぶりで生臭さ皆無のしらすとほうれん草のお浸し。
白味噌仕立てのアサリはプリプリで大粒。たまご焼きは薄味でたまごの濃い味がきいてる。
さらに品の良い香の物におひつのごはん、オレンジも、何もかも美味しかった。こどもはめずらしくごはんをお代わりし、わたしは慣れない8時台に朝ごはんを、しかもほとんど完食してしまい、おやつ時間まで全然お腹が空かなかった。
先日の晩ごはんは、創作懐石ってこういうものなのね、パーフェクトな内容でした。
先付けは、山うどやわらびなどの春先らしい山菜と贅沢な海産物のマリアージュ。
お刺身は甘味たっぷりの肉厚のイカに真鯛、地物の鯵に中トロ…はこどもにさらわれていった。桜えびのしんじょって初めていただいたけど、これが絶品だった。ちょうちょ型のゆずをあしらって。
金目鯛や野菜を炊いたもの。ちょうちょの形はかぼちゃ。
紅鱒の焼き物の上にはウニ味噌やイクラが散りばめられてビーツのソースがかかっていた。酢の物は、下のほうに飯蛸や赤貝がごろっと。
茎ごぼうとしらすのごはんには葉の部分まで入っていて、しらすのほのかな塩味と合わさって良き塩梅。汁物は「おばけ」っていう、クジラの尾の赤だし。
水菓子も凝っていて、パイナップルのババロアはこどもに横取りされた。小豆の寄せが甘すぎないのがとても美味しかった。
3回めの露天風呂からは、朝日を拝んで。素晴らしいお宿だったなあ。