枯れ喫茶で朝ごはん

都内中心に、喫茶店やカフェの朝ごはんやトーストあれこれ

マクドナルド@稲荷町

フレンドコーヒー100円、プチパンケーキ200円

夕方のおやつに、なんとなくマクドナルドを選んでみた日。浅草六区マクドナルドにもたまに行くけれど、どちらもそれなりに混んでいて、スタッフはそこそこ外国人率高い。ただ浅草は外国人・親子・日本人高齢者が多め、こちらは会社員と学生が多めなので、こっちのほうが過ごしやすい。

マクドナルドのコーヒー、昔は100円でこのクオリティ⁈と驚いたものだけど、コンビニコーヒーが台頭してからは後塵を排していると思う。特に不満はない、程度です。

一口サイズのが7個。自宅でホットケーキミックスで作るパンケーキと似たかんじの優しい味で、マクドナルドにしちゃジャンクな香りがあまりしない。

付属の「アップル&クリーム」をかけてみます。白いのはクリームというよりマーガリンっぽく、透明なのはリンゴというよりハチミツっぽい。ちょっと警戒していたけれど、これはこれでアリだと思った。
そして、この組み合わせでおやつにするのは悪くない。今までマックのフードなんてって思ってコーヒー飲むことしかしてこなかったけれど、このメニューならわたしの許容範囲におさまるんだなと知りました。

Square Cafe @蔵前

カフェアメリカーノ330円、プレーンワッフル154円

蔵前駅のほぼ目の前にある。蔵前にカフェブームが到来する前からやってた貴重なカフェ。モーニングメニューがないので後回しにしてたけど、行ってみましょう。

最近の蔵前では珍しくないけど、できた当初はかなり異色だったと思う。

ドリンク中心で、あとはバゲットサンドやホットドッグが数種類と、レジ横の焼き菓子的なものくらい。ワッフルは焼いて提供ということなので、それを朝ごはん代わりにして、あとは最近マイブームのアメリカーノエスプレッソを薄めたもの)を発注した。

アメリカーノ、かなりの量。味はまあ普通。

カリッとリベイクされてエッジの立ったワッフル。これにプラス50円でホイップやメイプルシロップがつくのだけど、このカリカリ感をわたしは大切に思う派です。

花時計@日本橋

ホットケーキセット(紅茶、ホットケーキ、サラダ)900円

コレド日本橋のそばの雑居ビル的なところに入っているホットケーキ屋さん。四半世紀以上の老舗で、昔からメディアでもたびたび取り上げられていた(浅草界隈のお店なんてみんなそんな感じだけど)ので興味あったけれど、会社のすぐそばでいつでも行かれるので、つい後回しな感じになっていた。
必要十分な情報の外看板に誘われて、地下に降りていくと、
なんともうすぐ、四半世紀どころか35年の営業に終止符を打つという貼り紙が。ギリギリ間に合ってよかった!
クラシック音楽が流れる拡張高い店内は、カウンター席と、8人掛けくらいの大テーブル、後は2人席が3つくらい。14時頃に訪問したのだけど、満席ではないけど一度に対応できる客数に限りがあるためウェイティングが発生していた。10分ほど待って席に通されました。

来店時のカウンター席は、見事に女性おひとりさまばかりだった。他の席も皆そんな感じだったので、店内は人が10人以上いるのに会話がまったくなく、みんな黙々とホットケーキを食しているというちょっと奇異な空間になっていた。私語厳禁のラーメン屋な気分になったけれど、後から会社員男性のグループや年配男女なども来店してきて少し賑やかになった。ホッとした。物腰柔らかなマスターがホットケーキ、チャキっとしたマダムがそれ以外を担当するという役割分担。

メニューはシンプルで、ホットケーキと、それに肉系が付くもの、という構成。肉系を食さないわたしは、シンプルなホットケーキセットをドレなしで。ドリンクは通常ならコーヒーなのだけど、ホットケーキなら紅茶を合わせたくなって、珍しくレモンティーにしてみた。

茶葉とともにポット提供のレモンティー。あまり濃くなくサッパリした味だった。
小ぶりのホットケーキ2枚。お店でホットケーキをあまり食べたことないけれど、例えばスフレパンケーキとか、クリームたっぷりな生地とかではない。甘ったるくなくて、リッチすぎなくて、たぶんオーソドックスなタイプのホットケーキなんだと思う。優しい、懐かしい味。
少量ながらオレンジとグレープフルーツが乗っている、爽やかなサラダ。

なので、1枚は無理矢理な感じでポケサンにしてみた。こういう優しい風合いには、クリームなどなしで野菜やフルーツとシンプルに合わせたくなる。

そしてもう1枚はバター、そして後半は卓上のシロップもかけて。このシロップがとてもサラサラで、これまたとても品の良い、お行儀よいホットケーキの楽しみかただった。
その場では「まーこんなもんかな、おいしいな」程度に感じていたけれど、後になってみると、とても実直で上品なホットケーキ、そしてドリンクで、再訪したくなる。でも、あとちょっとなのだ。ビル自体が取り壊され、お店は移転することなく閉めるんだそう。「わたしたちも定年だから」とマダムはおっしゃってた。お疲れさまでした。

パンケーキのメニュー立てと、
パンケーキの時計が愛らしかったよ。

ルナ@内幸町

厚切りトースト570円、セット(サラダ、コーヒー)210円

日比谷公園の向かい側にある富国生命ビルの地下には、飲食店がいくつかあって、そのひとつがルナ。みちみち幸せモーニング( ´ ▽ ` )さんとの超絶お久しぶりランチで、「古き良き喫茶店」というオーダーで見繕ってくれました。

古めのオフィスビルの地下に必ず1店舗、こういう喫茶店ってあるよね、っていう感じのお店。店内はもちろん、スーツ姿の喫煙ビジネスパーソンであふれている。1/4くらいの禁煙席もタバコの香りがしてるのだけど、それもらしくて良い感じ。


全体的にメニューは少ない。特にフード類はとても少なく、トーストはあるけどサンドイッチやピザトーはないし、冷食にありがちなピラフ類くらい。実際のところ冷食なのかは分からないけれど、スパゲティが明太子しかないのも怪しいし、火を使って調理しなくて良いものだけなんじゃないかと想像した。フード類はサラダと飲み物とでセットになるので、もちろんトーストとセットで、バター別/ドレなしで発注した。
コーヒー。特筆するところは何もない。ふつう。

見るべき唯一のポイント、出色の厚切りトースト!池袋のファンシー小島を思い出させる。ふんわりした山食パンで、三等分でそれぞれ真ん中に切り目入り。シキシマのマーガリン2個とイチゴジャムがひとつ、添えてあった。

サラダもまーまー。ただ量的にはもうちょっとほしい。

ポケサンにしてみたけど、切れ目が入っているのはかえって不都合だな。
どーってことない、大したことない内容だけど、一応ちゃんと分煙されていて、昔ながらの喫茶店らしい喫茶店なので、わたしは好き。さすが昔からのモーニング仲間であり、ご自身もいつか喫茶マダムになることを標榜しているだけのお方です。

サンドイッチハウス アッシュ@三田

サバスモークサンド(ハーフ)415円、ジャンドゥーヤバナナ194円、コーヒー320円

午後から田町で仕事があって、近辺でめぼしいランチ場所を探してヒットしたのがこちら。慶大正門のすぐそばにあって、こじんまりしたイートインもテイクアウトも可能なサンドイッチやさんだ。

サイトもこざっぱりしてるけど外観もこざっぱり。店内もオシャレすぎないけどすっきり心地よく、イートインカウンターが5席ほどに二人掛けのテーブルが数卓で、席の座り心地も悪くない。

サンドイッチの種類はものすごく多くて、しかもとても凝ったものばかり。

さらにイートイン限定のプレートもあって、選択肢が多すぎてものすごく迷ってしまう。ただし、サンドイッチにはハーフサイズもたくさん用意されているのだけど、ハーフひとつという買い方はできないんだって。5分くらい迷ったあげく、ハーフのサバスモークにして、持ち帰りでデザート的なバナナのオープンサンドを選んでみた。

ソーサーにデミタスコーヒーが入りそうなくぼみがある、見たこともないとってもおしゃれな器で提供された。ポットから注がれたけど、うまく落とされたものらしくなかなか美味しい。

ラップに包まれていたサンドイッチは半分にカットされ、食べやすいようにペーパーに巻き直されてました。さらにポテトが添えられて。

肉厚のサバスモークに控えめなマヨネーズ、レタスとトマト。野菜はパリッと整えられて挟まっていて、とてもフレッシュ。一方で脂の乗ったスモークサバとマヨネーズが食べ応え感あり。強めの塩気なのもあって、ハーフでもそれなりに満足感あります、というかこれ2個だと老女には多すぎですね。

さらにポテトもあるし。皮付きであつあつで、とても美味しかった。

バナナは持ち帰る予定と事前に伝えたら、包んでくれました。

あとでおやつに食べた。サバサンドと違ってデニッシュ系のリッチな小ぶり食パンに、バナナの甘み、チョコの苦み、ジャンドゥーヤのナッティな風味で、ちょっとフレンチトーストっぽい感じがした。計算された組み合わせなのだと思う。
お店の雰囲気やホスピタリティ、提供されるものたち、いずれもとてもすばらしい。まったく高くは感じません。とても良心的なお店。とても意外だったのは、こんな雰囲気のお店なのに、わたしより明らかに年上の、年配男性のワンオペだったこと。たぶん個人経営店で店主なのだと思うけれど、すごくセンス良いおじさまですね。

シャルマン@御徒町

コーヒー430円、たまごトースト480円→430円

ずっと行きたかったけれど、モーニングタイムに行く機会がなくて訪問叶わなかったお店。遅い昼ごはんに、ランチタイムにも間に合わなかったけれどついに潜入したよ。

このファサードで既に心躍る。

この木のエントランスにも。

予想以上に広々として、いろんな形のランプが煌めき、造花があちこちに飾られ、店内に段差がある。ツボだらけです。当然ながらオール喫煙OKで、客層は見事に全員仕事中と見受けられる男性で、全員タバコをくゆらせながらパソコン開いてパタパタしてた。とても愛想良くてきぱき接客するのは、ふたりの年配女性。

わたしが座ったテーブルの壁にも、こんなゴージャスでチープな(笑)装飾が。

メニューは店内も店頭も同じもの。ドリンクもフードも絞り込まれたメニューだ。モーニングやランチは少しお安い。

小鍋で温めていたコーヒー。でもわたしがこのお店に望む味はこれなのだ。実家と同じようなシュガーポットに、一杯分のピッチャーのフレッシュも、とても雰囲気。

オムレツではなく、厚焼きたまごでも薄焼きたまごでもないたまごが挟まるトースト。甘みもだし感もない、ほんのり塩味程度の焼きたまごはとてもユニークで、とても優しい。

分解図。片面だけに多すぎない程度にマーガリンが塗られ、その他にマヨネーズなどは使われていないのがとても良い。そしてたまごには薄く辛子が塗られているようで、食べてみるとほんのりピリッと味が引き立つ。過去に同じようなサンドイッチを食べた経験はないけれど、いかにも家庭的、実家の母に会いたくなるような、身に染みる美味しい焼きサンドでした。

入口のレジ横には、昭和からずっとそこにあるに違いない調度品がいっぱい飾られていて、このスキだらけな感じもおばあちゃんちみたい。

このレジ初めてみた!すごい!と感動していると、今日のパンちょっと薄かったの、ごめんなさいね。50円おまけさせてね、と値引きしてくれた。
値引きしてくれたこととは全く無関係に、とってもとっても優しい気持ちになれるお店でした。絶対また行く。

Sensing Touch of Earth@TX浅草

エスプレッソ450円、ブレッドプレート(セット割引)650円

合羽橋道具街には、実は飲食店がほとんどない。合羽橋コーヒーと生涯学習センターにバーミヤンがあるくらいだったけれど、数年前にオープンしたのがこちら。とうしてもあ名前が覚えられないや。

かなり奥行きがあって、空間を贅沢に使ったつくり。先客は見事なまでにインバウンドなお客さんばかり、でもこのあとドメスティックなひとも入店してきた。

2階はレンタルスペース。アートギャラリーみたいな、むちゃくちゃオシャレなスペースだった。

注文はカウンターで前金制。モーニングはないけどフランスパンと野菜のセットがあり、ほかに焼き菓子系がカウンターに並んでた。ドリンクもいろいろと。
エスプレッソは、普通に美味しい。おしゃれなカップで提供された。 ブレッドプレートのパンは1.5cm厚くらいでパリジャンくらいの大きさのライ麦パン2枚。軽く温めて供された。パン自体は美味しいけれど、ライ麦は酸味が強いのでそれだけをモリモリ食べるのは、さすがのわたしもちょっと難しいかなー。
そこに添えられていたのは、塩入りのオリーブオイルとクリームチーズ。でも、ほのかに温かい程度のパンには、冷蔵庫から出てきたばかりのクリチは塗りにくいし、オリーブオイルはかなり塩っぱく、楽しむのに苦戦。少し時間が経ってからクリチを塗ったら、まずまずよござんしたよ。

ブレブレになってしまったけど、レタス主体のやや萎びたサラダが少量。ナッツが載っていたので、クリチといっしょにパンに乗せたら幸せになれた。
それぞれ悪くはないけど、細部に魂が宿っていない、ちぐはぐな印象。ふつうのコーヒーだと1300円近くになるので、かなり強気だと思います。雰囲気代なのかなぁ。